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2023年3月30日
Mario C. Benn博士 (ETH Zurich, Laboratory of Applied Mechanobiology) 達との共同研究を報告する論文が、Science Advances誌に掲載されました。我々の体内の様々な場所に存在する線維芽細胞は、臓器や組織が傷ついた際、自ら増殖して傷口を修復する働きを持ちます。傷口で活性化した線維芽細胞が、様々な種類の細胞外マトリクス (ECM) を決められた順序で分泌し、傷口を埋めていくことは従来よく知られていました。しかし、線維芽細胞達が何を目印にして、「いつ」「どこに」産生するECMを決めるのか? その仕組みが分かっていませんでした。この論文はモデル実験系を使い、細胞外マトリクスの力学的ひずみが傷口修復のチェックポイントとして機能し、線維芽細胞達が修復の場所や順序を決める目印となっていることを明らかにしました。Benn博士渾身の顕微鏡画像が、掲載号のカバーイラストに採用されました。Congratulations, Mario!!
Mario C. Benn et al., Science Advances, 9(13), eadd9275 (2023).
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