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公益財団法人JKAからの支援を受けて実施した、血管組織培養デバイス開発に関する成果をまとめました。

2025年5月27日

2024年度に、公益財団法人JKAの支援を受け、ポンプを必要としないマイクロ灌流細胞培養デバイスの開発を行いました。その研究の成果を資料にまとめました。本デバイスは、ポンプを利用せず、震盪機を利用して細胞培養容器内に拍動流れを引き起こします。マイクロデバイス1つあたり1台の液体駆動ポンプを必要とする従来の実験系と異なり、1回の実験で複数の培養空間に流れを引き起こすことができます。本デバイスの実証実験として、血管内皮細胞をマイクロ流体デバイス内に導入して培養しました。内皮細胞はデバイス内に設けられたコラーゲンゲル内腔を覆い、管腔状の組織を形成しました。また、その細胞核は、長軸がマイクロ流路に沿う方向に配置され、体内と同様の配向性を示しました。今後、マイクロ流路内部に生じる流れ場の解析や、血管組織としての機能性を評価することで、本実験系の血管モデルとしての応用可能性を追究していきます。詳細は以下の資料をご覧ください。



本研究で細胞核の配向性の解析に用いたMATLABスクリプトを公開します。画像解析に興味がある方は、手元でお役立てください。



慶應義塾大学 理工学部 システムデザイン工学科 山下研究室

Yamashita Group, Department of System Design Engineering, Faculty of Science and Technology, Keio University

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